これからブログを始めようとする人,どんなことを書いたら良いかまだ慣れない人は、雑記ブログから始めたらいいと思います。
雑記ブログは,基本的に何を書いてもいいので,ネタ選びなどで困ることも少なく,初心者にとって書きやすいブログの運営の仕方だといえます。
しかし,何でもネタになるとはいえ,留意点があります。
ここを押さえておくと後々困らないですむと思います。
雑記ブログの留意点
雑記ブログは行動でなく「経験」を書く
雑記ブログという語感から,ほんとうに種々雑多なことを好きなように書いていいという感じがしますが,もし読まれたい記事を書くなら、日記は書かないようにするのがよいと思います。
私達は,芸能人などの有名人の書いた日記は読んでみたいと思います。
特にファンの書く日常などは,とても興味があるものです。
ですから,もともとファンを持っている有名人は日記を書いても自然に読んでもらえます。
しかし,特に有名でもなんでもない私達が書く日常の記録など,だれも興味がありません。
書いている「私」に興味がないので,その人の日記など読みたいとも思わないのです。
だから「日記」は書かないようにしたほうが,読まれるブログになります。
ではどうしたらよいかというと,「経験」を書くようにするわけです。
私達は,あなたにはなんの興味もありませんが,あなたが経験したことには興味を持つのです。
あなたがレストランに行ってもなんの興味もありませんが,あなたが行ったレストランには興味があるわけです。
「自分もそのレストランに行こうと思ってたんだ。どんな料理が出たんだろう。味はどうだったのかな」
そういうことが書かれていれば,読む人は喜んで読むんですね。
例えば、桜見て写真を撮ったとします。
これを、記事に貼り付けて「桜見に行った」というだけでは、行動の垂れ流しであり、日記です。
その行為にだれも興味は持ちません。
桜を見に行ったという経験を書いたから経験を書いたというわけではありません。
しかし,何という公園に行って,そこの桜は今これくらい咲いてるんだというような経験が書かれていれば,それは興味を持たれます。
この公園を知っている人たちなどは,タイトルに公園名があればきっと検索に引っかかって,来年の同じ時期にもたくさんよまれるでしょう。
タイトル:「◯◯公園2022 4月2日の開花状況」
また,「この写真は,○というカメラで撮影しました。設定はこのようにしました」
という内容が書かれていればどうでしょうか。
あなたには興味がなくても,あなたが使ったこのカメラには興味がある人はたくさんいるわけです。
この写真の場合は、こんな設定で撮りました、のようなことを付け加えるだけで、桜を見たという行動に、カメラという経験の付加価値を加えることができるんです。
タイトル:「◯◯公園2022 4月2日の開花状況 ◯カメラで撮影」
おわかりでしょうか。
その経験が自分にとってどんな意味を持っていて、どんな価値があって、なぜそれを書こうと思ったのかという理由を書いて初めて、その記事に経験としての価値が付加されるわけです。
桜の写真にこめられた価値
どんな意味 | どんな価値 | 書く理由 | |
公園名と様子 | 毎年見に行く。 自分にとっての春を感じる最高の場所 | 近くの桜がたくさんさいてる 公園がわかる | この公園の桜の素晴らしさを共有したい |
撮影したカメラとその設定 | 僕の使っているカメラは,桜もこんなにきれいに取れる。お気に入りのカメラ | きれいな桜が撮れるカメラと,その設定がわかる | 大好きなカメラの,設定を共有したい |
これで初めて、共感を得られますし、必要な人にとって価値のある記事となります。
したことのみでなく、学んだことや考えたことなどの思考経験、読書経験なども同じことです。
雑記ブログとは,生活の多様な経験を積み重ねたブログ
雑記ブログは,自分の経験なので、ネタはつきません。
しかし,雑記ブログは,「日記ブログではない」ということはおわかりと思います。
「雑記ブログと」とは,
だと言えますね。
雑記ブログは,自分の行動や思考の経験が蓄積されていくイメージです。
それは書けば書くほど、ネット上にロングテールで検索され続ける記事群ができるということでもあります。
100記事も書くうちには、次第にアクセスが右肩上がりとなっていきます。
雑記ブログは,ネット上に自分の経験という価値を蓄積しながら,ブログを成長させていくことができるのです。
雑記ブログの成長と展開を見通す
雑記ブログは、ネタがつきませんから、何年でも書き続けられるという良さがあります。
私も「知的生活ネットワーク」というメインで書いているブログは、一時2700記事にもなり,自分で「超」雑記ブログと揶揄していたくらいです。
ブログをプラットフォームとしてさまざまなプロジェクトが生まれる
すでに13年を過ぎたブログ(2022年時点)ですが、これほど長く書いているとそのブログをプラットフォームにしてさまざまなことができるようになります。
雑記ブログから、プロジェクトが生まれていくわけです。
私の場合は,
- 電子書籍の出版
- コーチングの勉強とプロコーチとしての資格の取得
- 雑誌からの取材オファーに応える
- メルマガの創刊
- イラストレーターとしての活動展開
- Youtuberへの展開
など,ブログをプラットフォームとしてさまざまなプロジェクトがうまれました。
それは長い時間をかけてさまざまな経験が積み重なっていく雑記ブログならではの良さだと思います
収益化をねらうなら特化ブログへ展開
雑記ブログはさまざまな分野のことを書けば書くほど、Googleからはなんのブログなのかが分かってもらいにくくなり、広告などを入れている場合クリック単価が下がるというデメリットもあります。
もし、アドセンス広告などを貼って広告収入をねらうのならば、ブログが軌道に乗ってきた段階で書くことを絞り、次第にアクセスが多いジャンルの記事に特化していくのがいいと思います。
その際、これまで書いてきた記事のうち、これから書いていくジャンルに関係ない記事は全部削除する必要があります。
もったいないからといって残していたら、Googleの評価が定まらず、収益化がむずかしくなります。
カテゴリをねこそぎ新サイトに移し、特化ブログに変身させる。
おすすめなのが、全削除するのではなく、別ブログを立ち上げて移動することです。
私はカメラというカテゴリの記事が50個くらいあったので、すべて「写真チャンネル」というカメラ特化ブログをつくって移動しました。
この時、おすすめなのが、
ことです。
すでにある程度のまとまった数の記事がある場合、その内容を整理して、第1章、第2章などのイメージで再構成し、記事を構成していくんです。
一冊の本を作るイメージですね。
こうすると、Googleの検索Botのクロールもしやすくなり、読む人にとってもユーザビリティの高いブログとなり、ネット上の資産価値が高まります。
その新サイト自体で収益化も可能になるでしょう。
「章」に構成し直した時,足りない記事があれば書き足します。
そうやって必要な内容を網羅することで、早々に教科書化してしまいましょう。
そうやってこれ以上書くことがないくらい網羅したブログは「クローズ」できます。
すると、そのサイトは、その後記事を書き足さなくても長く読まれていくネット上の「教科書」になります。
もはや書き続ける必要なないため、メインブログに集中できるだけでなく、メインブログの方もカテゴリを削ぎ落とすことができて、だんだんブログの性格がはっきりしてきます。
こうして、雑記ブログを、収益化を狙える特化ブログに自然に変えていくのです。
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ブログ運営教室のまとめ記事はこちら
50歳からのブログ運営戦略
以上のロードマップについて,詳しくはこちらの本の「1.ブログ開始期」に詳しく述べていますので御覧ください
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