マルチ・ポテンシャライトについてのお話です。
マルチ・ポテンシャライトとは,やりたいことがたくさんあって一つに絞れない私のような人たちのことです。
くわしくはこちらを。
さて,この本には,やりたいことが豊富に合ってひとつに絞れないマルチ・ポテンシャライトが,どのように働いたらいいのかということについて4つのワークモデルが述べられています。
- グループハグ・アプローチ
- スラッシュ・アプローチ
- アインシュタイン・アプローチ
- フェニックス・アプローチ
今回は,この中で,安定したほどよい仕事をしながら,余力でやりたいことをやる「アインシュタイン・アプローチ」についてのお話です。
アインシュタイン・アプローチとは
マルチ・ポテンシャライト,それぞれの傾向に合わせて働き方へのアプローチは異なりますが,経済的に安定した上でしたいことをやるということが合っている人は,この働き方がよいのではないかと著者は言います。
アインシュタイン・アプローチとは,そのものずばり,アインシュタインが実際に行っていた働き方からとっています。
アインシュタインは,スイス特許庁の職員だったわけですが,相対性理論に関する重要な論文は,この特許庁職員時代に書かれているのです。
昼間は,職員としててがたく働いて生業を得ながら,それ以外の時間で,大好きな物理の研究に明け暮れていたわけですね。
アインシュタインのワークモデルは,彼に世界を変えるほどの科学的な取り組みに十分没頭できるだけの余力を生み出すことを可能にします。
すなわち,「ほどよい」仕事で生業を稼ぎ,余力で「稼ぐ必要はない」が「やりたいこと」に取り組むことができるワークモデルなわけですね。
「アインシュタイン・アプローチ」とは,生活を支えるのに十分な収入を生み出し,ほかの情熱を追求する時間とエネルギーも残してくれる,フルタイムの仕事以下ビジネスに関わること
マルチ・ポテンシャライト
実は,先日書いたこの記事は,まさに「アインシュタイン・アプローチ」について語っていたといえます。
まず,しっかりと生業を得る仕事につき,その上で副業をしましょう,と言っているのですから。
しかし,アインシュタイン・アプローチでは,余力で行うのは副業である必要はありません。
そこで稼がなくてもいいのであって,大事なことはやりたいことに没頭できる余力があるということなんですね。
没頭することに酔ってお金になるのなら儲けものというくらいに考えて取り組むわけです。
「アインシュタイン・アプローチ」はLyusytleの生き方そのものだった
4つのワーク・モデルのうち,最初にアインシュタイン・アプローチを選んだのは,これがそのまま僕にあてはまるからです。
昼間は,本業にやりがいを感じて熱中して行い,夜の9時になったらさっとスイッチを切り替えて,イラストだとか,3Dモデリングだとか,コーチングだとか,ブログだとか,動画だとか,そういうことをやる。
9時で昼間の仕事からスイッチするのは,やりたいことに没頭する余力を残すためでした。
そして,それ以外で熱中してきたことは,30年間お金を生み出してきたわけではありません。
本を書いたりして少しはお金にはなりましたが(書物の執筆は,副業とみなされず申請すれば認められる),それで食べていこうという気持ちはさらさらないわけです。
僕は,これらのことでプロ,専門家になる道を選ぼうとはしませんでした。
お金のことは心配せずに,安心して,純粋にやりたいことに没頭する道を選んできたのです。。
それは,昼の仕事がしっかりと土台を支えてくれたからですね。
プロ・専門家になる道を選びはしませんでしたが,長年やっているうちにある程度の域には達してきましたので,退職後にそれらのスキルをお金にするための準備にはなりました。
コーチングも,同様です。退職後は,仕事にしようと考えています。
まさに,アインシュタイン・アプローチのワークモデルを生きてきたんだなあと思います。
こちらの記事もどうぞ マルチ・ポテンシャライトのことがよくわかりますよ
前はこちらの記事です。
更新履歴
2019-12-18 公開
2021-1-22 追記修正
2022-5-16 シン知的生活ネットワークに移動 加筆修正