ブログを書くということは,自分が持っている知見を出すということです。
自分がきちんと読み取り,咀嚼し,自らの知見として定着しているものでなければ,自分の言葉として外に出すことはできません。
出した言葉が,筆者に定着しているものかどうかは,読めばわかります。
調べたことをただそのまま持ってきて書き写しただけの文は,どこか前後がつながっておらず,整った形で読む人に入ってこないのです。
しかし,調べたことを咀嚼して納得し,経験と結びつけて自分なりの知見として定着させた人の文章は,すらすらと入ってきます。
書くときに持っているものを一気呵成に流れるように出すことができるからです。
ブログでもそんな記事を書くことができたらいいですね。
そのためには,どのような学び方をしたらいいのでしょうか。
そしてそれをどう自分のものにしたらいいのでしょうか
今日は,よいアウトプットをするための学び方につてお話します。
一つのテーマで何冊も読み知のネットワークをふやす
一つのテーマで何冊も読み知のネットワークをふやす
人に伝わる良い文章を流れるように書くためには,よい学びをして自分のものにする必要があります。
一つのテーマをものにするためには,
30冊の本を読んだらいい
とか
その碩学の全集を全て読んだらいい
などとよく言われます。
全集を全部読むということについては,わたしのブログで次のような引用をしています。
「全集をはじめの巻のはじめのページから、最後の日記・書簡に至るまで、「全部」読み通すこと、それが1人の作家、1人の思想家について知る、最も確実で、結局は唯一最短コースだと僕は言いたい。p164」
これは、遠藤周作さんの言葉を思い出させます。
「一人の作家なら作家の作品を全集でまず読む。日記、書簡まですべて読む」
「知的トレーニングの技術 花村太郎〜壮大な知の大系の表出〜Lyustyleの読書 」https://lala.idea4u.net/archives/108447647
なかなか魅力的ですね。
全集を全部読むというのは,できたらそれはいいにこしたことはないですが,時間もかかるし,なかなか取り組むには勇気がいります。(それでも挑戦はしてみたいですね)
しかし,一テーマ30冊の本を読むということはできそうですね。
わたしもブログ「知的生活ネットワーク」では,その取組の報告をしています。
こうして,いくつもの本にあたっているうちに,それぞれが繋がり合ってきます。
「あ,これはあそこに書いてあった」
という繋がりができたら締めたものです。
その脳内ネットワークはすでにあなたの独自の知見となっていることを示しています。
それを書いておくのです。
「このことは,この本のここに書いてあったことと関連している。なぜかというと~」
この「なぜかというと」の後にくるのが,あなた独自の知見となった言葉です。
これはもう,いつでもどこでも引き出せる言葉になっています。
ブログに書こうと本に書こうと,あなたの中で間違いなく起きた情報のネットワークによるオリジナルな見方です。
このような経験,情報のネットワーク化をすすめていくつも持っておくと,今度はそれ同士がつながっって・・・
とネットワークが重層化していきます。
こうして,一つのテーマについて,流れるように物が言えるようになっていくわけです。
このようなメモを残しておくのには,ScrapBoxがおすすめです。
わからないことは飛ばして全体を把握する
わからないところはすっとばす
学び方として大切にしたいことは歩みを止めないことです。
「ひとつ,相対性理論についての文献を全部読んで,一端の知見をみにつけてやろう」と思って大張り切りで何冊も本を買ってきて読み進めたとします。
すると,もう2ページ目くらいでわけのわからない言葉に出会います。
いくら読んでもさっぱりわかりません。
多くの人は,ここで歩みを止めてしまいます。
最初から順を追ってきちんと学んでいくことが学びだと思っているからです。
だから,わからないところは放っておけず,先に進むことができなくなってしまうのです。
ところが,何十年もかけて「古事記伝」44巻を表した本居宣長は,学び方を説いた「うひ山ぶみ」の中で,こういっています。
🍏 長い時間を変えて怠らずに継続すること。あきらめるのが一番行いけない。
そしてあきらめないための大事なことばを書き残してくれています。
それは
🍏 わからなければ,とばしていいから全体を読みなさい。それを何度も繰り返しているとだんだんわかるようになるから
という言葉です。
ライプニッツも同じことを言っています。
「よくわからない箇所はあまり気にかけずにあちこち拾い読みし、全く意味がわからないところは飛ばして読む。(略)とにかく本全体に目を通し、しばらく時間をおいてから同じ作業を最初から繰り返すと、以前よりはるかによく理解できるようになった。」
「知的トレーニングの技術 花村太郎〜壮大な知の大系の表出〜Lyustyleの読書 」https://lala.idea4u.net/archives/108447647
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブログを書くということは,自分の持っている経験,知見をアウトプットするということです。
日記ブログだって,学びは必要です。
自分の今日の経験の中に,「そういえば」という言葉で学んだことを書き添え,文章に厚みを加えることができるからです。
ぜひ自分のテーマについての学びを続けましょう。
🍏わからないところはすっとばして。
🍏「あ,これあれと関係ある!」ということを増やしながら。
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50歳からのブログ運営戦略
以上のロードマップについて,詳しくはこちらの本の「1.ブログ開始期」に詳しく述べていますので御覧ください
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