9 愛しのワイルドフラワーたち

前回は鳥のコトをお話したので、今回は植物のことについてお話します。

オーストラリアには、多くの美しい植物があります。

それぞれの家の庭にも咲き乱れ、道行く人を楽しませていますが、ここでは森や林の中に自然に咲いている植物「ワイルドフラワー」について述べてみたいと思います。

私は自然に咲いているこれらの美しい花に魅了されてしまいました。

ワラタ

菊によくにたこの花は「ワラタ」といい、。ニュー・サウス・ウェールズ州の「州花」になっています。

春の始め頃(9月)、2メートルくらいの高さの茎の先端に一つだけ花が咲きます。

真紅とも言うべきとても美しい赤をしています

waratah
「ワイルドフラワーパーク」や動物園などでは2つ3つかたまって咲いているのをよく見かけますが、本当の野生のものはなかなか見ることができません。

もちろん、ワイルドフラワーパークなどでは人が育てているわけではなく、これも野生には違いないのだが、「パーク」と名の付くところに野生しているのとブッシュの中に実際にあるのとではやはり価値が違って感じられます。

ここに、2年目の時に私がブッシュの中で本当に見たワラタの写真を貼りたかったのですが,ちょっと失われていまして,Flickrよりお借りしてきました。

野生のワラタなどなかなか見られないのに,なんと、学校の前にあるBooralie Roadのそのもう一つ向こうの田舎道に沿ったブッシュの中にぽつんと一つ咲いているのを、学校のバスの運転手、タマさんが見つけたのでした。

朝、運転しているバスから身を乗り出してタマさんは私に興奮気味に「Have you seen a wild Waratah in the bush?」とたずねました。

何でも、彼も野生のワラタを見るのは初めてだったそうです。

それがなんと学校の裏道に見つかるとは・・・。その日のうちに大勢の教師たちが巡礼に出かけたのでした。

ワトル

写真「ワトル」

図 10:玄関の前に咲いているゴールデンワトル

冬の間中、ブッシュを薄黄色に飾ってくれるとても美しい花というか木というか。

日本では「ミモザ」「アカシア」等と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

1988年に、オーストラリアの国花として制定されました。

さまざまな種類のワトルが、ブッシュや街路などいたるところに美しい姿を見せてくれます。

写真のワトルは「ゴールデン・ワトル」。

学校の正面玄関前の木で撮影したものです。

2年目の時にワトルに大変興味を持ち、多くの種類のワトルの写真を撮りました。

これはそのうちの1枚。私が大変気に入っている写真です。

ワトルには大変多くの種類があって「シドニー・ゴールデン・ワトル」や「クイーンズランド・シルバー・ワトル」など調べだしたらきりがありません。

Booralie Road沿いもいろいろな種類のワトルを見ることができる。

そこで、当時担任していた1年生の生活科の学習で、「もみじがり」にならって「ワトルがり」の学習をしました。

前日に、Booralie Roadをテリー・ヒルズ方面にひたすらあるき、ワトルを見つけたら札を下げておいて、子どもたちと一緒に歩きながら宝探しのようにしてワトルを見つけさせたのでした。

バンクシア

オーストラリアのワイルドフラワーに興味を持つきっかけとなった花。
冬の、それでも深い緑があちこちに見られるブッシュの中に輝くようなオレンジ色が見えたら、それはバンクシアです。

図 11ヒース・バンクシア

美しい外見とは異なり、実はこの植物は強靭な生命力を持っているんです。

花の後、実ができるのですが、種は大変強い皮に守られていて、恐ろしいブッシュファイヤーの前にびくともしないのです。むしろ、ブッシュファイヤーと共存していると言ってよく、おしよせてくる炎の高温によってパンとはじけ、種を遠くへとばし、子孫を増やしていくのです。

実はこのような例はこのバンクシアだけではなく、たいていのブッシュの植物は火事に対して強いです。

あのユーカリにしてさえそうです。

ユーカリ油という揮発性の油分を含むユーカリは、ファイヤーに際してあっというまに炎にまかれ激しく燃えるけれども、火が去った後、表皮がばらりとはげればそのしたには元気な白い樹皮が顔を出すのです。

これらブッシュの花たちが、オーストラリアの美しい景色をつくるのに大きな役割を果たしている。

鳥といい、ワイルドフラワーといい、オーストラリア人は優れた財産をたくさんもっているなぁ、とつくづく思った3年間でした。

 

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