1,990年代の初頭、私はオーストラリアのシドニーにあるシドニー日本人学校の教師をしていました。
ちょうど20年の時が流れており、当時の児童・生徒たちも30歳に近い年頃となりました。
古い物語ではありますが、バブルがはじけた直後とはいえまだまだ日本に力があった頃の外国での暮らしについてのお話です。何らかのお役に立てればと思い、当時自費出版した原稿に手を加えてKindleから本を出版しました。
当時の自費出版ものは研修記録としての意味合いが強かったので、文科省に出すレポートや詳細な指導案等をたくさん掲載していました。また、今ほど個人情報に関しての意識が高い時代ではなく、配布先も限られていたため、個人の名前や写真などがたくさんでてきました。
今回のKindle版では一般の方にも楽しんでいただけるように専門的なレポート、個人情報や人物が特定できる情報や写真などは割愛し、一教師が外国でどのような暮らしをしたのかを楽しく読むことができるようにしたつもりです。
また、当時はまだWindowsパソコンやインターネット、デジカメなどはありません。そんななか、PC-9801というNECのPCと「パソコン通信」を駆使し、なんとか日本と連絡を取り合い、記録をためていった、IT技術のお話としても楽しんでいただけると思います。
はじめての外国ぐらしで、どたばたしながら暮らしていた当時の教師の話を楽しんでいただければ幸いです。
このサイトは,本の内容を一部紹介したものです。
また,本で出し切れなかった写真や,補完なども行っています。
20年も前のことなので今とはかなり状況が違うと思いますが、もしお尋ねになりたいことがありましたらコメント欄でお気軽にどうぞ。
自宅から見える、Sydneyの町並み(左)
うっすらとSydneyTowerが見えます。
右はChatswoodの街。
このように、オーストラリアは森の中に大きな街がところどころひらけているというような感じでした。