しばらく授業など堅い話が続いたので、興味深い鳥たちの話をしてみたいと思います。
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我々の生活により彩りを添えてくれるこれらのかわいらしいお客さんたちについては、もう何から話していいかわからないくらいです。
シドニー、いや、オーストラリア全体が動物園の中にすっぽりと入っているかのような気さえするんです。彼らを見ていると。
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わたしたちのの住宅はブッシュの丘の斜面を切り開いてつくられているので、本当に自然と隣接しています。
「ブッシュ・ビュー」と言う言葉があります。家からブッシュが見渡せますよと言うことなんですが、家の裏からどこまでも続くブッシュが見渡せるというのは健康にとてもよいです。
私の家からは、谷の向こうの尾根まで見渡せのですが、大変雄大です。
谷の下の方から、いくつもの白い点々がゆっくりうずまきながら上ってくる。
だんだん大きくなり、それが鳥であることがわかってくると、かすかに「ギャーギャー」というけたたましいあの鳴き声も聞こえ出す。
クッカトゥーだ。
白い点々は見る間に大きくなり、さぁーっと頭上を飛び越していく。
こういう光景を日常的に見ることが出来ました。
大きな自然と私の今いるところとが確かにつながっていると実感するひとときです。
それら、私達を楽しませてくれた鳥たちを紹介します。
最初は、今でてきた「クッカトゥー」
クッカトゥー
わたしの家の庭の前の10数メートルはあろうかというユーカリの木に、真っ白なおうむがよく来ます。
多いときには20数羽もきて「ギャアギャア」とものすごい声で叫びます。
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体長40センチ近くもあるこのおうむ。
白い体に黄色の冠をつけて、鳴き声さえ何とかすればとてもチャーミングです。
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「クッカトゥー」といいます。
日本では「コバタン」と言われています。
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あれが何十羽も群れをなして飛んでいるのです。
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オーストラリアン・スカイと言われる真っ青な空を、真っ白なコバタンの群れが飛んでいる情景を想像してみてください。
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あるとき、日本で買えば1羽10万くらいすると聞いてからは「あ、今、100万円とまっとう」とか「50万円飛んでいきよる」などと悲しいことを言っています。
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本当にどこにでもとんでいて、日本で言えばカラスの群れがこのおうむに置き換わったとおもっていただけるとわかりやすいかも。
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カラスには悪いですけど、真っ黒なのが「ギャーギャー」というよりも、同じ「ギャーギャー」でも真っ白なのがいう方がやはり優雅です。
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頭に黄色の羽飾りがあり、興奮するとこれがぱああっと開きます。
学校の庭の芝生にもよく降りてきて、虫をついばんでいました。
ローリーキート
朝、決まった時間に屋根の上からわたしたちを呼ぶ虹色のインコ。
「レインボー・ローリーキート」といいます。
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「虹色インコ」といいたいところですが、正確には「ゴシキセイガイインコ」
「五色」「青灰」インコですね。
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頭が青、胸が赤、体が緑、ととてもきれいです。
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一時、私の家には朝、夕15羽来ていました。
.台所のまどのさんにとまって「コツコツ」とガラスをたたくので、「あ、来てる」と言いながら急いでえさ(砂糖)の皿を庭のポーチに置きます。
そうしたら、わっと集まって皿をつつきはじめます。
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でも、えさをやるのを忘れたりしているうちにこなくなってしまいました。
またくるようにするには簡単です。決まった時間にえさをおいておけばよいのです。
その後、また、思いだしたかのようにきていましたので、まめをあげました。
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ただし、これは20年前のこと、
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今では環境保護のもと、野生のものに餌を上げることはNGである、ということは常識ですが、20年前はようやく新聞などで言われ始めた頃だったのです。
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「野性の鳥を餌付けすることで、えさを捕まえられないようになっている鳥が出ている」と新聞にでていたことがありました。
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現在では、そんなことはなくなっていると思います。
クッカバラ
ときどき、庭の真ん中の物干し台に、体長30センチ位のかわせみがボトッととまっています。
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ボトッとか、ドシッという感じがとても似合う、重量感のあるたたずみ方で、遠くをみているのです。
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そして時折「ケラケラ」と笑います。
白い胸、茶色の羽、黒くて大きなくちばし。
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「クッカバラ」と言います。
私はこれがくると急いでカメラをとりに行くほどすきでした。
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以前のエントリーで紹介したことがありまっしたね。
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先輩の教師の家では、毎日庭のポーチの柵に4,5羽行儀よくならんでとまり、右から順にお肉をもらっては飛んで行き、次のが押し出されてくる、というような話を聞きました。
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ビデオを見せてもらったら、本当に自動的に押し出されてくるように移動していて面白かったです。
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これも野生反故の観点からは今ではNGとなっているのではないでしょうか。
ガラ
なんだかすごい名前ですが、我らの紀要「シドニー紀要」には、世界で一番美しい鳥といわれている、という.文言がありました。
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それもそのはず、その配色たるや、だれかが意図的にしたに違いない、というような絶妙な配色なのです。
レインボー・ローリーキーとなどの美しさは、派手な美しさですから、自然にできても頷けるのですが、
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このガラの配色は白眉
ピンクと白と灰色なんていう配色。
人間以外にだれがつくれるというのだ、という感じ
緑だらけのこのオーストラリアで、この配色になんの必然性があったのでしょうか。
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他の鳥に比べて異色の存在です。
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これもやっぱりおうむです。
いや、インコか。
オーストラリアは本当にインコやオウムの仲間がたくさんいます。
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インコといえばもうひとつ。
これは、真っ赤なインコ
ローゼラー
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ローゼラー
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なんだかとてもかっこいい名前です。
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私達の住んでいるところや町中、学校などにはあまりいなくて、山でよく見かけました。
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山といっても、山らしい山はほとんどないのですが、シドニーから西に2時間くらいいったらブルーマウンテンという山岳地帯に入ります。
そこで初めてみました。
私が大好きなオーストラリアの鳥3種。これらは私だけでなく、オーストラリアの人々もとても愛しています。
絵本、商標、おかしの包み紙、新聞の挿し絵などにたくさんでてきます。オーストラリアの人々にとって、自分
たちといっしょにすごしている親しい友達のようなものです