追記2020-6-16 やままさんのPodcastで、マルチポテンシャライトについてお話をさせていただきました。
YouTube版では、実際にマインドマップを使いながら、説明をしています。
また何か始めた!
僕は,一つのことを深く深く,掘り下げていく人生を歩んできていません。
僕の人生は,広く浅くでやってきました。
いろんなことに興味を持って,同時並行で取り組んでいる生き方です。
ですから,それぞれに割くことができる時間も少なくなるため,なにかものになった!ということは数えるくらいしかありません。
数えるくらいでやめておけば,それらがそれなりに深くなっていたんだと思いますが,やめるどころか,定年間際の歳になってなお,私の興味,やりたいことがますます広がっています。
世の中で流行っている新しいことに挑戦したくてたまらないのです。
そんな僕は,長いこと,自分で飽きっぽいのだと思っていました。
ひとつのことに集中できなくて,あれこれ手を出してきたため,何もものになるものがないのだと思っていました。
でも,だんだん年を経てくると考え方が変わってきました。
だめなんじゃない。いろんなことが同時に稼働し,それらが少しずつスライドしながら,全体的に少しずつではあるが成長しているのだという考え方ができるようになってきたのです。
碓かにそうだったからです。
そして,その考え方のモデルを記事にしたのがこれです。
世の中,一つのことに集中して何かをやれば一流になるのだ,ということがよしとされています。
世の中や人に惑わされず,なにか一つのことを貫くことの強さ。
一つのことに絞る潔さ。
そういうことから,何か一つのことに決めてやり抜く,ということが尊重されているように思います。
そういう視点,考え方でいる限り,私のような人間は,苦しみ続けなければなりません。
事実,私は何十年も,やりたいことが決まらない飽きっぽい人間だから,なんにも成果を出せないのだ,と自分を苦しめてきました。
しかし,ある程度の歳になった振り替えてみた時,ようやく,上の記事に書いたような気持ちになることができたのです。
そして,さらに,そういういくつものやりたいことを抱えて,日々少しずつ前進するという生き方の背中を押してくれる本に出会いました。
「マルチ・ポテンシャライト~好きなことを次々と仕事にして,一生食っていく方法」
この本に出会った時,「ああ,これは私のために書かれた本だ」と心底この出会いに感謝しました。
これは,今世界が注目するまったく新しい働き方と銘打ってあります。
そして「これからは,複数の天職」がみつかる時代だ」とも。
TEDトークが500万回再生されています。
多くの人たちが,同じ課題を抱えているのだと思いました。
私は教師という安定した仕事をしています。
40年近い教師生活の中で,授業のスキルをあげるための修行や,教育に関する専門的な知識の習得に時間を割いてきました。
そういう意味では,私は一つのことに絞ってそれを深く深くほってきたのだ,とも言えます。
なんで,そんなプロの教師として40年間も歩んできた Lyustyle が,「一つのことにしぼれない」といって長年悩んできたんだ?と訝しく思われている方もいるでしょう。
実は,私もこれを書いていて、はじめは少し混乱しました。
私は,教師としての深い一本の井戸を掘り続けてきたのではなかったか。たった一本の深い井戸がちゃんとそこにあるではないか。
傍目から見れば,教育の専門家として,教師という技術を磨き上げた職人として,かなりのところまで上り詰めた者と見えるはずです。(リアルな僕を知っている人はね)
でも,今はスッキリしています。
私の見え方と私の心は違うのだと言うことが分かったからです。
私の職業は,教師です。でもアイデンティティーは,教師ではないんです。
ここが重要。
私は40年間,教師という仕事にやりがいを持って熱中して取り組んできました。
授業が大好きでした。
研究にも取り組みました。
後進の若い教師を育てることにも取り組みました。
しかし,教師は私のアイデンティティーではないんです。
Lyustyleは教師ですが,教師は Lyustyle を覆っている衣服のようなもので, Lyustyle そのものではない。
だから,退職したら,すぐに転職するなんていっていて平気なわけです。
なにか僕にピッタリの別のものがある・・・・。
教師という「仕事」にはやりがいがあった。熱中して,誠意を持ってやってきた。
しかし,それはLyusytleそのものではない。
本当の僕は,別にある。
そんな感覚でずっと生きてきています。
それが,僕が次々に手を出すことの正体です。
コーチ,Kindle作家。ブロガー,YouTuber,イラストレーター,ビデオグラファー,ギタリスト。
そういった,クリエイティブなものが,私のアイデンティティーであるらしいのです。
そして,それらはみな,なんのせいかも出せてはいないけど,興味が少しずつスライドしながら,全体がちょっとずつ成長している。
そして,あるとき,この中のどれかが成果を出してくれるに違いない。
それでいい。
「 Lyustyle は教師です」と言われると,私は違和感を感じます。
教師一筋に人生を捧げた人からは叱られるかもしれません。「教師としての自覚と覚悟が足りない」と。
でも,私のアイデンティティーは教師であることではない。
「 Lyustyle はブロガーです」
「Lyustyleはコーチです」
「LyustyleはYoutubeです」の方が,より自分の「正体」に近いのです。しっくりくるからです。
それでいいんです。
人生は,一本の道を見つけてその道だけを歩かなければならないわけではない。
人生は,「たったひとつの何者か」にならなければならないわけではない。
たくさんのしたい仕事にとっかえひっかえ取り組み,たくさんの「何者か」を持っている。
それでいいんです。
こういうことで悩んできたあなた。
あなたは,「マルチ・ポテンシャライト」だったのです。
マルチ・ポテンシャライトとは,さまざまなことに興味を持ち,おおくのことをクリエイティブに探求する人。
マルチ・ポテンシャライト エミリー・ワプニック
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更新履歴
2019-12-7 公開
2020-6-16 追記