このあたりから、だんだん知的生産につながるEvernoteへのデータの蓄積をしていきましょう。
読書ノートです。
読書ノートの取り方については他にゆずります。
本を読んでいて、「これは!」と思ったところには線を引いたり、おりめをつけて印をつけたりすることがありますね。きっと後から参照したいから行う行為だと思います。
ところが私にも経験がありますが、線を引いたり折り目を入れたりしたらそこで安心してしまって、読了してもそれを放置してしまうことがあります。
これがとてももったいない。
「これは!」と思ったと言うことは、「後から使いたい、引用したい」「後から参照したい」「賛成だ。それは・・・」「反対だ・なぜかというと・・・」などという思考が働いたと言うことです。
それなら、蓄積しておかなければ。
- 線を引く度に。
- または、その日1日分ものを。
- または、読了してから。
自分にあったタイミングでいいので、線を引いた箇所ひとつひとつにノートをつくって転記していきましょう。
ひとつのメモに一つのノート。
こうすることであとからの参照もしやすくなります。
ここで、ぜひ「なぜその箇所に線をひいたのか」をメモとして書き加えることをおすすめします。
特に「賛成だ」とか「反対だ」とかそのような考えで線を引いている場合、それは知的生産につながる箇所ですので、その書き加え自体がレポートになったり、ブログの記事になったりする可能性が大きいのです。
これが、知的生産につながるEvernoteへの情報の蓄積です。
電子書籍の「ハイライト」
「ハイライト」というのは、KindleやKoboなど電子書籍リーダーで自分がつけた目印のことです。
以下は、楽天のkoboのデスクトップアプリで見た「ハイライト」です。本文につけたハイライトは、左側の「書き込み」という鉛筆マークのアイコンを押すとリストとして表示されます。
これらの電子書籍リーダーでは、ハイライトしたところをTwitterやFacebookにおくるなどSNSを介した情報の蓄積ができます。(KoboではFacebookにしか送れません。またKindleも、Twitterに送信する数には限りがあり、上限に達すると送信できなくなります。)
ただし、私の場合なるべく転記するようにしています。転記するほうがよりそのハイライトを大切にできるという感覚が自分の中にあるからです。転記している最中にその箇所を脳内でリフレインすることで、「なんでここをハイライトにしたのだろう」と考えてみたりとかハイライトをしたときの気持ちに戻ってみたりとか、そのような知的な作業になるとうことが、コピペでなく転記をする大きな理由です。
また、電子書籍でない紙の本の場合はこれは転記せざるを得ません。
本につけた目印は紙の本であろうが電子書籍であろうが「転記」。
こう決めておくほうが、迷いがありません。そういうことで私は転記しています。
転記のハードルを下げる
とはいっても、大量の付箋や、ハイライト、線を引いた箇所などがある場合、やはりそれらを全部転記するというのもハードルが高い。
なんでもそうですがハードルが高いと長続きしません。
そこで、私のとっている方法が、iPhoneの音声言語入力「siri」を使う方法です。
KindleやKoboからハイライト一覧を開き、siriで読み上げていくのです。
落ち着いた環境で、SIRIに向かって音読をすることで、「改めて口に出して読む」ことができ、脳が刺激されますし、長期記憶に結びつくものもあります。
siriはかなり正確に変換できるので、どんどん線を引いた箇所やハイライトの箇所を読み上げ、入力していきましょう。
放置せず確実に線を引いた箇所をEvernoteに転記するために
私の場合は、週に1回、「ハイライトをEvernoteに転記」というタスクを週末に予定しています。
電子書籍リーダーのハイライトだけでなく、この週に読んだ本全部につけた付箋やら、線やら、折り目やら全部あつめてEvernoteに1件毎に入力していくことにしています。
これは「読書の週次レビュー」として機能していて、「今週こんな本をよんだな。こういうところが参考になったな・・・ここはもう忘れてしまっていたな・・」などと振り返ることにもなるのです。
ぜひ、週に一度は読書を振り返って、ハイライトなどをEvernoteに転記することをおすすめします。
Evernoteで読書ノートを見直す
さて、このようにして一生懸命に蓄積した宝の宝庫「読書ノート」
これはそのままでは埋もれてしまいます。定期的に見なおして、一つ一つの読書ノートを「肥やして」行かなければ次々に増えていく膨大な数のノートに隠れて見えなくなってしまい、知的生産につかわれることなく死蔵してしまうことになります。
どのようにしてこれらのノートを見直すのか。
このことについてはまた別の項で述べることになります。
今はただどんどんメモをためていきましょう。
それではまた。