今日のはちょっとすごいですよ。
電子データベースのすごいところをいとも簡単に実現してみたいと思います。
インターネットでネットブラウズをしているときに、「ここを押すと、関連情報に跳べますよ」というリンクがありますよね。もともと独立しているサイトやページをつなげるリンクボタン。
これがEvernote上で簡単にできるんです。「ノートリンク」という機能を使います。
データが集まってくると、目次ページをつくってみたくなることがあります。
今回は「ノートリンク」という機能を使って、まとめページを創ってみましょう。
1.新規ノートをつくりタイトルに「目次」と入れる
まず新規ノートをつくって、題名に「目次」とでも書いてください。「まとめ」でもいいですよ。あとからいくらでも変えられるので、とりあえず。
さて、左側のノートのリストには、これまでに蓄積してきたwebのクリップであるとか、日記であるとか、そのようなノート(ページと考えてくださいね)がずらっと現れていると思います。
2.ノートのリストのどれかのノートの上で右クリック>「ノートリンクをコピー}
さて、このノートのどれでもいいので、その上でマウスの右クリックをしてみてください。
すると、ずらっとメニューが現れます。
そのなかに「ノートリンクをコピー」というメニューがありますのでそれをクリックします。
すると、一見なにも起こりませんが、クリップボードにそのノートへのハイパーリンクがコピーされたのです。
3.「目次」ノートの上で貼り付ける
これを先ほど創った「目次」ノートを開いて、「貼り付け」を行ってみてください。
するとどうでしょう。
先ほど右クリックしたノートのタイトルが貼り付けられたはずです。
そして、これはただのテキストではなく、さきほどのノートを開くためのハイパーリンクになっているのです!
つまり、このリンクをクリックするとそのノートに跳べるということです。
ノートリンクのすごさ
これはすごいですよ。
クリックしてみてください。
ほら、先ほどのノートが開いたでしょう?
もとのノートにもどりたいときは、上の方のメニューの下にあるナビゲーションのやじるしのうち、左やじるしを押しましょう。
「まとめ」ノートにもどったはずです。
これを利用して、1つのノートを目次にできるんです。
これだけで知的好奇心がもえたぎりますね。
朝ご飯写真目次とか、あることがらについて調べたWeb記事のまとめとか、そのようなものを作ってみてください。
ノートリンク機能は、当初からEvernoteに搭載されていたわけではありません。しかし、データ同士をつなげたい、というユーザーはたくさんいました。みんな「目次」をつくりたかったのです。目次ができれば、ほしい情報にたどりつく道筋が増えます。それも強力な道筋です。
一般的なHTMLサイトの用に、情報同士をつなげられないか・・・でもできない。
私もあれこれジタバタした思い出があります。なんとか個別のノートどうしを繋げたかったのです。
2011年、ようやく「その時」がやってきました。
ついに知的ツールとして使えるようになったEvernoteのノート間リンク機能
ノートリンク機能を使ったEvernoteでの「読書ノート」 | シゴタノ!
これらの記事を見つけた時の嬉しさは忘れられません。
タグやノートブックで各ノートを整理するだけだったEvernoteが、ひとつひとつのノート同士を縦横無尽につなげることができるようになったのです。
私も、仕事上 必要な関係法令をまとめたリンク集をつくりました。
調べたい法令のリンクをクリックしたら、すぐにその法令の説明にとべますし、
それぞれのノートには、この目次へもどるためのバックリンクを貼っていますので、すぐにここにもどってこれます。
「リンク」というものに「萌えた」頃
25年ほど前、1990年代の初め、まだPC-9801でもくもくと仕事をしていた頃。
すでに一太郎やP1.EXEといったワープロソフトでつくった文書は膨大なものになっていました。
あれはどこに書いていたかな、と思った時、私達は、ほとんど手探りで文書を開いては閉じ、また開いては閉じを繰り返しながら目的の文書をさがしていました。
「全部の文書をまとめる大本のたったひとつの文書をつくれたらいいのに。」よくそんなことを思っていました。
当時マッキントッシュには「ハイパーカード」というものがあり、「ハイパーリンク」という手法で独立したカードをつなぐことができるということを聞きましたが、とてもマッキントッシュは個人に買える値段ではありませんでしたので、あきらめました。そしてなんとかしようと必死にどうやればできるかをためしていました。
自分で作った文書に別の文書や箇所へ跳ぶための「ハイパーリンクボタン」を貼りたい。
時代はWindowsとなり、Wordが使えるようになった時、真っ先に思い出したのがマクロをつかってリンクボタンをつくることでしたが、うまくいきませんでした。
インターネットがはじまり、まさに長年やりたかったことがWeb上で簡単に実現されていることに目を見張りました。
「これをやりたい!まとめサイトのようなことをローカルでやりたい!」ずっとそう思い続け、ようやく「ホームページ」を自分で作れる時代になってからは、DreamWeaverなどのサイト作成ソフトを書い、仮想的に自分のPC内にリンク集をつくり、各ページ同士をつなげ、ブラウザで立ち上げてから情報を参照していたものです。
今のEvernoteで簡単にできることに、わたしはこれほどの長い間、ずっと「萌え」続けていたのでした。(ほとんど死語)
「自分辞書」がつくれる時代。
まさに「知的生産ツール」としてのEvernote。
ぜひ、おもしろい使い方を見つけてほしいなと思います。
今日は、私が手放しでその搭載をよろこんだノートリンクについてでした。またまた思いが強くですぎましたね。
それではまた。